☆ 改装後 ☆

@両余間
脇壁部分を利用し、木工事で余間の上壇を新設致しました。また祖師前・御代前の落とし掛けと位置を揃えて垂れ壁を新設しました。

A中尊前
御宮殿と須弥壇を本来のバランスにて新調しました。 ※詳細はこちらからどうぞ

B祖師前・御代前の壇
現状の上壇を切離し、ご本山(東本願寺)をベースに最適な寸法バランスとなるように設計した弊社の上壇施工図面を基に、木工事を行ないました。お内陣が出来るだけ真宗大谷派のご本堂建築に近付くように、落とし掛けと垂れ壁も新設しました。

Cお内陣の内装
壁面すべてに合板取付け工事を行ない、金紙張を施工しました。

Dお内陣の建具
弊社の設計図面を基に、ガラス窓の手前に鴨居と敷居を新設して、金襖を新調致しました。金襖が入ることにより、ご本堂の雰囲気が施工前と大きく変わりました。

E後室扉の新設
後門壁に後室扉が無く、須弥壇収骨が出来ない状態でした。弊社の設計図面を基に木工事を行ない、後室扉を新調致しました。

F敷居の新設
当初のご計画ではステージ状になっているお内陣の床の高さを下げたいとのご要望でしたが、内陣下の納骨堂の天井との取り合いもあり、床の高さを下げることが叶わなくなりました。
弊社の設計プランニングにて、真宗大谷派のご本堂建築の「敷居」を新設することに決まり、木工事で新設しました。
また敷居の下に一段スペースを設けることで、「経卓」や「平きん台」を置くことが出来、高さ調整をしなくても椅子式で外陣のお勤めを行なえるようにしました。仏具工事にて敷居金具を取付けることにより、お内陣と外陣の境界線がより際立ち、施工前と比較して、お内陣全体の雰囲気を格調高く仕上ることが出来ました。
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【御本堂の寸法】
 間口 6間(本間4間・余間2間) × お内陣奥行2.1間

【御本堂の特徴】
・参詣席、お内陣共に椅子式・お焼香時は立式を想定し、両方のバランスを取ったお内陣設計です。
・外陣の敷居下部には雁木、経卓・きん台用の別台、御供物スペースを兼ねた壇を設けています。
・中尊前と祖師前・御代前を並列にすることにより、奥行2.1間でありながら、後軒付御宮殿のご安置が可能になっています。
・祖師前、御代前の横に後堂への入口を設けることで、変則的ですが儀式の際に「行道」も執り行えるようになっております。
・6間の内、4間を本間に割り振ることで、屋根張6.3尺の大きめの御宮殿をご安置することが可能となり、迫力あるお内陣空間を実現することが出来ました。
・後堂を参詣席と同レベルの床位置にすることで、通常よりも大きな須弥壇収骨スペースや各尊前裏の収納スペースを広く取ることが可能となりました。
・上壇框の割付寸法は大谷派の正式な形状となるように当社で詳細図面を起こし、建築図面に組み込んで頂きました。

 新築本堂設計プラン例  (茨城県 正覺寺様)
これからの時代の新しい御本堂のモデルの一つとして現代建築技術を用いて建立された新しい形の御本堂です。
御内陣は当社の設計プランを基に水戸市の株式会社パル綜合設計様と協議しながら建築図面にフィードバックして頂きました。

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 改装プラン例2  (神奈川県 長願寺様)
 ◇改装前の問題点◇

 @両余間
  ・両余間の畳の高さと参詣席の畳の高さが同じであるため、お内陣と外陣との区別がつきにくい状態でした。
  ・余間の畳が外陣と同じ位置のため、祖師前・御代前の上壇と両余間の上壇が不揃いな状態でした。
  ・垂れ壁・落とし掛けも祖師前・御代前と両余間で位置がずれている状態でした。

 Aお内陣と外陣の境
  中尊前・御代前・祖師前のみ敷居があり、余間には敷居が無い状態でした。

 Bお内陣の内装
  各ご尊前・両余間の三方壁以外は、白壁仕上げの状態でした。
◇改装前の問題点◇

@両余間
白壁で余間が無く、余間の正式なご荘厳が出来ない状態でした。

A中尊前
御宮殿と須弥壇の大きさが本来のバランスからすると小さい状態でした。

B祖師前・御代前の壇
御開山の御厨子やお机などの仏具を置く壇を上壇(じょうだん)と呼びます。以前は大谷派の正式な上壇と異なる造りとなっていました。

Cお内陣の内装
以前は壁のすべてが白壁仕上になっていました。
   
◇◇ ご本堂新築・改装プランニング ◇◇
 当社は「お誂えの京仏具を真心こめて作る店」をモットーに大正13年6月に初代 犬塚政次郎(喜三)によって京都に創業いたしました。真宗大谷派を中心とした京仏具の「専門店」として、伝統の技術を駆使した「お誂えの京仏具」を始め、お客様のご要望に合わせた「新しいお仏具」の開発にも積極的に取り組んでおります。また近年はお寺様のご要望をより具現化出来るように、計画段階からCAD図面を作成し総合的なプランをご提案させて頂いております。
ご参考までに下記に弊社が手がけました改装プラン例をご紹介させて頂いております。
ご本堂の新築・改築をご検討される際には、是非とも一度ご相談頂けましたら幸いに存じます。全国どこへでも出張いたします。
 ☆ 改装後 ☆

@両余間
・両余間の上壇框を木工事にて切離し、余間に敷居を新設し、余間の床の高さを本来のバランスに上げました。
・切り離した上壇框は補修作業を行なった上、現状と同じように組上げて祖師前・御代前と高さが揃うように戻しました。
・余間の落とし掛けの位置を祖師前・御代前の位置と揃うように、木工事にて取外して、新設しました。

Aお内陣の内装
壁面すべてに合板取付け工事を行ない、金紙張を施工しました。

Dお内陣の建具
お内陣の襖紙を鳥の子紙から金紙に変更しました。お内陣全体を金紙にすることにより、お内陣全体の雰囲気が格調高くなりました。

F敷居の新設
木工事にて余間に敷居を新設し、仏具工事にて敷居金具を取付けました。敷居金具を取付ることにより、お内陣と外陣の境界線が際立ち、施工前と比較してお内陣全体の雰囲気を、改修前と比較してより格調高く仕上ることが出来ました。
 改装後
改装プラン例1  (神奈川県 最光寺様) 
 弊社設計プランニングに基づいて上壇框取外し工事
 改装後